〜惨劇〜

我がガンバ大阪はホーム万博でのルヴァンカップグループステージ最終節たる名古屋グランパス戦に臨み1-4で敗れた。文字通りの惨劇だ。話にならない。ガンバは倉田、藤本、ファン・ウィジョら数名が調整も兼ねてスタメンしたため1.5軍、これに対し名古屋は強化指定選手の高校生が入るなど完全ターンオーバー、正直言って知ってる名前がほとんどない程度だった。名古屋からすればアウェイの消化試合なので当然といえば当然だが、強い野心を持ってこの試合に臨んだのはおそらく名古屋だ。ガンバのビルドアップを前線からの激しいプレスで封殺し、ショートカウンターを狙う。今日は徹底できていた。対するガンバは言うまでもない。悲惨だった。勝てば自力でグループステージ突破が決められるチームはどっちなんだと言わんばかりにコントラストが出来上がっていた。






ROHTO製薬のスポンサー看板の「すべのプレイに魂を」が虚しく響いた。気合のかけらもないプレイに終始する選手もいるなど、本当に悲惨だった。そもそも名古屋の2軍ということは18位のチームでレギュラーにすら入れないというのは、そういう連中だ。それにここまでやられるということは、この日のスタメンはゴミ以下だ。前半15分くらいまでは互いにラインが高く、その裏をどちらが使えるのかという状況だったが、裏を使われラインを押し下げられるとそこからガンバはラインを上げられなかった。中盤は特にミスが多く、プレスにせっかくハメでもボールをうまく前線に運ばないという状態に陥った。逆にそれを遂行したのが名古屋だ。14分にコーナーで先制すると林が不用意に出したボールをきっちりさらってシュートまで持って行き、同点に追いつかれてもしっかりとプレッシングし、間接フリーキックを誘い、前半終了間際にトドメの3点目、後半開始直後にダメ押しの4点目を決めた。





3点目の守備対応など特にひどかった。奪われ方も大概だがそのあと逆サイドがぽっかりあいており、そこにリカバリーに走るのはすでにボールが渡りはじめ相手が加速し出してからという有様、行くとしてもアフターで行くしかない状況だったが、あんなもんアフターで行ったら確実にPKか良くても相当いい位置でのFKだ、守備組織をちゃんと考えて作らないからああなるのだ。さらに言うならばマテウスは何故かジョグ以上ラン以下の中途半端なスピードでしか戻っておらず、見送っているに等しい対応を見せたことも、大問題だ。やる気あったのかこいつ。





さあそして何故か棚ぼたでグループステージ突破が決まったらしいが、目標はどこで、どう言う論法でどう言うモチベーションでこの大会に挑むのか理解ができない。冷静に考えてそんなことしてる場合ではない。まず残留を決めなければ意味がない。そして残留を決めるためにはクルピの言葉を借りると何かを変えなければならない。そして最も手っ取り早いのは頭を変えることだ。決断するならば今か遅くても浦和の後だ。中断後では遅い。そして任命責任も問われるべきだ。浦和戦5-0で勝ちますとかなら話はわかるがこの状況でクルピ続投は何の意味もない。早く辞めさせろ手遅れになる前に。





・選手採点
林 4.5
試合勘が鈍ったのかミス連発。試合の大勢が決まってから2度ほど内田健太のシュートを防ぎはしたが、それまでは軽率極まりない対応で無惨に4失点。薄情なこと言うようだが東口が早く戻ってきてくれてよかったよ。こんなキーパーが最後尾にいたら勝てるもんも勝てないよ。





米倉 5.0
アップダウンは積極的で運動量こそ多かったが、そのぶんミスも多く、話になってないパスミスもあった。藤本との連携は改善の余地はありそうだが他は知らん。




三浦 4.5
史上最低の5番やね。何でその番号付けとるん?この程度のセンターバックがロシア?腹痛いわ。ワールドカップはコメディ大会ではない。





菅沼 5.0
振り回されていたしパスミスも多々あったが、がんばっていた。ただがんばっていたからといって4失点してるCBがそんなに高く評価できるわけがない。



初瀬 5.0
ボールボーイに当たってる暇があったら練習しろ。クロスには全然付けず、相手のスピードにはついていけず、右がアップダウンだけは良かったので余計に目立つ動きの悪さだった。





高江 5.0
ミスが多く、対応も軽すぎた。後半に4点目を食らって上がってからは一定のパフォーマンスも大勢が決まってからでは何の意味もない。




マテウス 4.5
独りよがりなプレイが目立った。運動量も少なく、この日の彼は外国人枠のゴキ潰しだった。



藤本 5.5
長沢の得点へのアシストを中心にこの日のクオリティは悪くなかった。全体を通して低調だったから目立ったと言う点はあるだろうが、数少ない責任感を感じさせるプレイをした。






倉田 6.0
前半のみだった上に惜しい場面全て外したと言う点は考慮すべきだろうが、攻守にわたり別格だった。このクオリティを全員出せていれば余裕だった。出されへんかったからこそのスコアやけど。





ファン・ウィジョ 5.0
タッチは少なかったしシュートはなかったが、高いラインを引っ張れる彼は有効だった。いい形がなかった。彼の日ではなかったのだろう。つけてる点数は巷で言われている表現ほど俺は悲観していない。




長沢 5.5
ワンタッチゴーラーらしくゴールまで動く場面が多く、シュートもそれなりのものを打っていたが、彼が下がって組み立てに回る場面が1度ならず見られたことがこの日のガンバのクオリティを象徴している。




・途中出場
食野 5.5
ボール関与が少なかったのは周りの責任、チャンスメイクが少なかったのは彼の責任、しかし投入された状況が状況ゆえに多くを求めるのはあまりに酷だともいえる。




中村 5.5
食野と同じくボール関与が少なかったのは周りの責任、シュートチャンスを決めきれなかったのは彼の責任、しかしこれも食野と同じくだが展開が展開故に彼が決めたからといって大勢が変わっていたとは正直思えない。




森 5.0
ボール関与は2人同様少なかったが、それでも積極的に動き回った印象はいい。だが印象だけだ。なんかしたかと問われると答えられない。




フジテレビネクストで中継があったので今日は戦評です



湧太