〜休養たっぷり、ほぼベストメンバーで問われる真価〜

我がガンバ大阪は明日ルヴァンカップのプレーオフの1戦目、ジュビロ磐田とのゲームに臨む。ホームアンドアウェー方式で行われるこのラウンドは決勝トーナメント進出のかかった大事なものとなる。しかし個人的にルヴァンに対するモチベーションが低下していることもあり、このラウンドはいずれも欠席する。もちろん勝つに越したことはないが、残留も微妙な順位にいる状況下でカップ戦を勝ち進むということは日程をキツくし、下手をすればクビを絞める結果になりかねない。2014年の例があるから一概に負けろとは言い切れないが、それらと自分の体力、財政的にもここは欠席した方が後が楽と考え、今回は参戦を見送ることにした。行く方頑張ってください。わたしは1週目は家でのんびり、2週目は水族館でも行きます。デートデートうるさいんじゃボケ。先週ディズニーランド連れてったやろ…





・磐田について
リーグで今季初勝利を挙げている相手ではあるが、あの試合がどういう展開だったかを想像すれば磐田が決して楽な相手ではないことがわかるだろう。順位的にもゴールデンウィークにクソ豚、横浜、柏から2勝1分けの3戦負けなしをやってのけたこともあり8位に挙げている。故障者が各セクションで発生し、ベストメンバーは組めて居ないが、名波はよくやりくりしている。





よくやりくりしているのがわかりやすいのは布陣を3バックと4バックを相手によって使い分け、守備をなんとか機能させている点だ。結果として残る15試合で15失点というのは結構立派な数字だ。3バックと4バックの併用に伴ってか、昨季までは前目からのプレスが多かったが、シンプルにリトリートしてくるシーンが多くなっているように見える。また基本的にクロスはあげさせている。中でしっかり跳ね返せる選手がいると言うのも大きいのだろうが、サイドバックは高くあげておきたいためなのだろう。ここは結構はっきりしている。その分攻撃でサイドを積極活用してくる。アダイウトンがいるとき以外はクリエイティビティの高い選手が中心となり中央突破をかけてくるものとばかり考えていたが、サイドバックを高く上げることで、サイドの活用をきっちりしている。中に構えるエース川又のタイプを考えれば、必然といえば必然だ。そして最大の脅威となるのはセットプレイだ。中村俊輔のみならず田口や山田と蹴れる選手は多い。しかも前述の川又含め中で合わせる選手もなかなか粒ぞろいである。不用意なファールは即失点につながると考えるべきだろう。





3バックか4バックかは正直読めない。エルゴラ的には4バックだった。4月に対戦した時は3バックだった。ここ数節は4バック。しかし磐田が失点しないことを重視してくると5バック気味の3バックの可能性は十分にある。ガンバの対策は3バックと4バックの2パターン用意し、当日判断ということになるだろう。共通は下手なファールをしない、サイドの1対1で負けないということだろうか。






・ガンバについて
中断前のシックスポインターで2連続ドローという無様な結果に終わった我がガンバ、2週間ぶりの試合となるこのゲームでは過密日程から解放されたチームの真価が問われると言って良いだろう。180分トータルの戦いなのでよりそれが顕著だろう。逆にいえばこの2戦でそれなりの戦いとコンセプトが示されれば、後半戦は期待できるだろう。そこらへんをゆっくり見たいから現地欠席というのも5%くらいはある。





さて対磐田については前述の通り3バックと4バックで攻撃の対策は異なってくる。守備に関してはサイドでやられないこと、不用意なファールをしないという2点は共通だ。3バックの場合になればウイングバックの疲れを待ってサイドを使うという方法が有効だろうが、その場合はこちらのサイドバックの消耗も招き、ディフェンス時に後手に回る可能性もある。これはボランチ、サイドハーフがサポートが必須だ。4バックであれば、おそらくミラーゲームになるのでハーフスペースでの仕掛けと、相手の剥がしが重要だろう。こちらが4-4-2ならば、ツートップを起点としたポストを行い押し込んで行くパターンが良さそうだが、ミラーゲームになると恐らく相手が3バックだったパターン以上に、というよりも相当固い展開になると思う。剥がしなどと書いたがそれほど爆発的に相手のマーカーを剥がせるジョーカーは両チーム居ないに等しい。中村も遠藤も倉田も山田もタイプとしてはやや異なる。それこそセットプレイ一発で勝ち抜けが決まる可能性すらあると思う。






ガンバからすれば不用意な失点さえしなければ次の試合で1-1でも勝ち抜けられる有利に持っていける。180分トータルで考えたときどちらが有利かはその時のチーム状況、監督の考え方云々に激しく左右されるものであるが、現状積極的に攻めに行ける戦力がない以上、一発で2点分あるアウェイゴールに小さくない価値を見出すのは必然だろう。そのためにも不用意なファールによる不用意な失点をしないことは中村俊輔の存在もあって重要である。故障者的にはほぼ東口を除きフルメンバーかつ休養たっぷりで完全に言い訳がつかない状況で迎えるこの2戦、次に繋げるためには内容も伴ったゲームが求められる。




・このカードについて
通算40試合で19勝4分17敗、うちルヴァンカップ(ナビスコカップ)にかぎれば3勝2敗、最後の対戦は2011年の準準々決勝、先制を許しながらも逆転勝ちを収めたゲーム以来7年ぶり。この試合のメンバーの中で両チームに残っているのは藤春と磐田の山田のみ。遠藤はベンチ外。





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湧太