〜"宮本ガンバ"初戦、希望は生まれるか?〜


我がガンバ大阪は明日鹿島アントラーズとのゲームに臨む。月曜日にクルピが解任され、後任に宮本恒靖が就任し、いよいよ逆襲へ向けたスタートを切ったガンバ、しかしその道のりは、モウリーニョだろうがツネだろうが茨で埋め尽くされているのは誰の目にも明らかだ。しかし残留という至上命題へ向けて何もしないよりは遥かにマシなはずだ。ツネのもと、もう一度一つにまとまり、何としてでも1ポイントでも稼がねばならない。





・鹿島について

鹿島も近年ない不振に苦しんでいる。ACLの決勝トーナメントとこそ逆転でベスト8への進出を決めているが、リーグ戦は今季既に6敗を喫し、17試合21失点と鹿島らしからなぬ不安定な状態に陥っている。シーズン終盤に失速した去年が831失点だから、去年の嫌な流れが続いてしまっているような形だ。リーグの再開後こそ21分となっているが、現在の順位は7位と苦しんでいることには変わりない。しかもこの試合に向けては、さしあたりの逆境としては非常に強い。植田の移籍に加え、ミッドウィークのクソ豚戦で昌子が負傷。海外移籍こそ立ち消えになったが、足首をやっているように見受けられ今節の出場は厳しそうだ。ただでさえ不安定な守備陣が両CBを欠き、さらに周知の通りと思うが金崎、ペドロジュニオールの移籍で攻撃陣まで手薄になってしまっている。レアンドロや遠藤康も負傷中で苦しい台所事情が浮き彫りになっている。全体的なコンディションとしても水曜日のクソ豚戦のおかげで1試合多い。






ただし直近2試合の内容は悪くない。鹿島らしくしっかりと守ってしっかりと攻め、基本は最前線に構える鈴木優摩がポストし、縦関係の2トップのような形の土居が仕掛け、両サイドからはらしく攻め上がりを見せる。特にクソ豚戦などはこれら基本的な事柄を完遂し、クソ豚はいいところなく敗れている。特にクオリティの高いプレイを見せているのは土居。3戦連発と3試合で11得点と好調の攻撃陣を牽引しているが、鈴木優摩のポストもそうだが、彼らのところで十分な収まりが発生するのでサイドが円滑なオーバーラップを見せているという起点としての役割も果たしている。ここら辺をいかに潰せるかが肝だろう。






また守備に関しては磐田戦の3失点、柏戦2失点のうちサイドが関連した失点は4つ。クロスから2失点を喫してしまっている。だが筆者が見る限り、ガンバのクロスに対する対応ほど深刻な問題ではなく、土居や鈴木がいい形を作るからサイドが上がりすぎてしまっているだけだと思う。事実クソ豚戦は優秀なサイドアタッカー相手にもしっかり対応できていた。中のCBの高さ不足は若干気にはなるがそれでも課題をいつまでも放置するようなチームではない。それに逆に言えばそのバリエーション以外は大きな問題はないということも言える。中央での対応なども言われているほど問題は見受けられない。安定感が戻ってきている証拠だ。





何れにしても強敵であることには変わりない鹿島。だが毎試合書いてるがさしあたり残留に向けては勝てども負けないための戦いをしなければならない。





・ガンバについて

クルピ解任で何が変わるか、あるいは変えるかは正直見てみないとわからない。もちろんコメントの節々から想像することはできるが、とりあえずはお手並み拝見といったところだ。ツネのサッカーはどんなものか、一言で言うならばU23では組織力の高いサッカーをしていた。各々が役割をしっかり果たしてプレイしている。あの組織力があるからこそ、試合中の攻守でのシステムの変化が見られるのだろう。緻密なプレスも組織力あってこそだ。だがそんなサッカーの落とし込みが簡単ではないことは誰の目にも明らかだ。昨年序盤は酷い戦績だったし、メンバーをある程度固定ができてから具体的なサッカーの形になるまでだいぶかかった印象だ。クルピのコメントではないが12試合は見極めになるだろう。




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ツネ頼む。この流れを変えてくれ。ガンバを助けてくれ…



逆に言えば今節で劇的な変化があるわけがないと思っている。つうかあるならどんだけクルピが無能やったんやって反応か、選手のやる気どないなっとんねんと言う反応しかできなくなる。守備の約束事といった基本の確認を行っているというがどうなるだろうか?明日ばっかりは楽しみに観に行きたい。






今野の出場が相変わらず無理そう。出停明けのファビオは復帰へ。エルゴラでは藤本、高江がスタメンでマテウスが外れると予想。






・このカードについて

通算18278分。ホームでは連敗中。鈴木優魔はガンバ戦通算4ゴールとキラーぶりを見せつけている。






湧太