~川崎を止めた!万博で大金星!~


我がガンバ大阪は川崎フロンターレと対戦し2-0で勝利した。大金星だ!あの川崎からポイント3、最高だ、世を謳歌する攻撃サッカーをガンバが止めた。5バック気味の守備的サッカーだったが要所は確実に締めていた。そして先制と、中押しが決まり、ダメこそ押せなかったが、終盤は相手の采配ミスもあって、ここ数試合と違い安心感のあるロスタイムだった。とにかく川崎を止めた。8月無敗の優勝候補を俺らが止めた。ガンバはまだ死んでいない事を示した。希望を持ってスタジアムへ行ってよかった。希望を捨てずに声を出してよかった。旗のふりすぎで右手は感覚がない。だが全てが気持ちいい大阪の夜だった。


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勝利!酒もラーメンも染み渡る!



試合開始1本目のコーナーキックで先制してみせたガンバ。3バックと言う名の5バックは川崎に常にボールを持たれる展開となった。しかし彼らには引いた相手を崩すアイディアはなかった。ゴール前での乱戦においてはガンバの選手たちが身体を張って防ぎ、バイタルは今野が制圧。繰り出されるクロスにはファビオが本当によく対応してみせた。また攻撃においては小野瀬がサイドで輝いていた。中とのコンビネーションがやや合わず、決定機には当たらなかったが、突破力を中心に存在感を示していた。先制ゴールの渡邉千真は何とか前線で収めようと奮闘し、ここ数試合極めて程パフォーマンスに終始していた倉田もこの日はキレ味を出していた。しかし前半リードとは言え、客観的に見れば防戦一方、前半の支配率が7割に迫る状況の中、追加点がなければあっさりひっくり返されてしまうことは誰の目にも明らかだった。






後半開始後やはりギアを上げてきた川崎は相変わらずボールを支配。大島の負傷交代で入った斉藤学がドリブルで仕掛けようとすれば、車屋が鋭くサイドを突破し危険な場面を演出したが、55分、コーナーキックからお粗末にも完全にマークの外れたファビオがダイレクトで決めて2-0。流れが完全に傾きかけたそのときの一撃は、川崎に重くのしかかったが、そもそもコーナーキックであれだけフリーの選手がいるなんて言語道断だ。あれはガンバの得点というより川崎のミスと言えた。とてもではないが優勝だヘチマだと息巻いているチームのやるコーナーキックの守備ではない。ましてファビオのエアバトルの強さは得点源。論外だ。しかも川崎はこのあとベンチワークでもミスをする。攻撃の中心として機能していた中村憲剛をなぜか下げ、知念を投入してきた。これで大勢は喫した。攻撃がこれまでのクリエイティビティ溢れるものから、単調なアタックに変化。前半で大島を失っていたことからより展開力を失った川崎の敗北は自明だった。ガンバの守備の安定も大きい。5バックは最後まで崩されることなく対応しきり、組織として機能してみせた。ボランチもやはり今野の存在感は光っていた。2-0、久方ぶりのクリーンシートは5月の仙台戦以来13試合ぶり、また川崎にとっての無得点ゲームは3試合ぶり、6戦ぶりの黒星は、アウェイで勝利した広島との差を再び9とする致命傷ともなりそうな1敗となった。






前半から5バックの常態化が発生していたが、対川崎という部分では必然とも言えた。特に本当に調子の良さそうな中村憲剛がいたぶん、それはより顕著となった。しかし90分通して見られたの選手の集中力であり、忍耐力だ。プレビューでそれでもと、最後まで抗えと書いたが、まさにこの試合は相手にどんなに持たれても、それでもここは割らせんとばかりに、ディフェンスは集中していた。焦れずに、最後まで粘り強く戦った選手を讃えてこのレポートの締めとしたい。ようやったぞ!!!!






・選手採点

東口 6.0

シュートは多く打たれていたが、ほとんど正面のイージーなボールだった。危なげなく処理し13試合ぶりのクリーンシート。





オ・ジェソク 7.0

最後の最後まで落ちずに文字通り球際で戦い極めた。米倉と交代となったが、交代させずとも最後まで右サイドを川崎は割れなかっただろう。そう確信できるほどのファイトだった。






ファビオ 7.0 ☆

制空権を確保すると、コーナーキックでゴール。またカバーリングの面で最後まで対応しきった。彼が倒された後のサポーターへの煽りは何だかジーンと来るものがあった。






三浦 6.0

ファビオ、菅沼と違い押し込まれる展開の中、やや苦戦したシーンが続いたが旋回性能の高さで何とか凌いだ印象。しかし日本代表でプレイするならば今日のファビオは見ならうべし。





菅沼 6.5

3センターの中では最もあたりに激しく行っていた。やや強引なシーンも見られたが足下においてはファビオのそれよりも鋭い対応だったと思う。






藤春 5.5

トータルでは決して悪くなかったはずなのだが、足下のおぼつかないプレイはひどすぎて、印象をどうしても悪くしてしまう。





今野 6.5

とてもではないが高とは経験が違う。違いすぎた。家長、中村、大島、彼らが決定打を繰り出せなかったのは彼の素早い寄せがあってこそ。攻めて先制点に繋がるヘッダーを決めた。





遠藤 6.0

守備では今野との熟練のコンビネーションだったが、攻撃においてはややテンポを悪くしていた。何本かあったスルーパスも決まらず。うち1本は結構な必殺だったが藤春ぅ!!





小野瀬 6.0

最も輝きを放っていた選手の一人。プレスバックも去ることながら、突破力、キープ力を中心にサイドで大いに存在感。スピードでの振り切りなどはならず決定機演出とはならなかったが先制のコーナーを得たのは彼。ホームでの初スタメンようやったぞ!





倉田 5.5

10番らしいプレイ。だが足りない。試合を決めてこそ10番。だが今日を続ければ結果はいずれ出る。





渡邉 6.5

値千金の決勝点!点取り屋らしい反応の仕方、スピードだった。その後も必死に身体を張って起点になりに行く姿は、あの疫病神とは大違い!ファン・ウィジョとのコンビが楽しみ。






・途中出場

米倉 6.0

"奮闘しまくっていた"オ・ジェソクに変わっての投入だったが、最後まで瓦解せず仕事はした。






なし






一美 なし






湧太