~脱出へ ガンバよ3連勝を飾れ~


我がガンバ大阪は明日清水エスパルスとのアウェイゲームに臨む3連勝をかけた戦いは5月以来久方ぶりの残留圏内浮上をかけたものとなる15位の鳥栖との差は2、今節鳥栖が敗れガンバが勝つと当然入れ替わる。前節、前々節と上位のチームに勝ち切ってきているだけあって3連勝への期待値は高いが、相手はここのところの戦績はよろしくない清水、やはり簡単なゲームには決してならないだろう。しかしフライデーナイトのこのゲームに勝てれば、柏や鳥栖など他のライバルに小さくないプレッシャーをかけることができる。その意味でもこの試合は落としたくない。19:30ということで関東からの公共交通機関での帰宅はかなり絶望的だが、3連休前の金曜日と言うことで、なんとか足を運んで欲しいものだ(あんま売れてないらしい)




・清水について

実はポイント差的には7しか離れていない。そして夏手前の好調はここのところ鳴りを潜め、いつものような順位に落ち着こうとしている。要因としてはやはり失点が多い。得点もそれなりの数を稼いでいるが、得失点差は-1となっており、守備陣の足枷は割と顕著だ。ヨンセン監督の就任で4-4-2のボックスのシステムを構築し、白崎、鄭大世、北川、金子、クリスラン、ドウグラスと強力な攻撃陣を引っさげながらも、中々うまくいっていない。普通に考えれば川崎、神戸よりは勝ちやすい相手のはずだ。





ただ前節の柏戦は快勝している。Yahoo!ニュースの総評に書かれるくらい"スコア以上の差"のあるゲームだった。その要因は柏の低調なプレイによるところもあるが、連動したディフェンス、中盤のインテンシティ、そこからのカウンター。組織として確立されていなければできない動きを90分間完遂して見せた。特に竹内、白崎、金子と言った日本人勢の活躍は著しく、攻守にわたり中心として機能していた。2失点こそ喫したが、正直不運で片付けてしまって良い程度のものだ。逆に言えば崩されて2点取られているわけではないので、清水からすればある種の自信も存在するだろう。「冷静に対応さえできれば、ディフェンスは完遂できる」と。前回対戦時はサイドの守備どうのこうのを書いたが、あれは前節の時点ででは立ち消えている。難しい修正だったと思うが、ボランチがきっちりカバーリングに入るようになり、サイドバックの選手の対人戦そのもののプレイも良くなってきている。ここら辺にも組織としての確立が浮き彫りになってきていると思う。





ウィークポイントとしては柏のクリスティアーノのような個人技の持ち主には弱いと言うことだろうか。ここら辺は前述の部分と矛盾するが11の部分、対人戦の部分と言った選手の能力の問題だ。カバーリングにいくら行わったとしても、止めきれないのは明らかだ、それ以上に清水のディフェンスがチャンスを与えてしまっている。ぶっちぎられるのを恐れてか、ズルズルと対応を遅らせてしまう場面が散見された。思い返せばファン・ウィジョも7月に個人技で決めている。また地上戦に弱いと言うことは前線で起点を作ってしっかりと攻めればチャンスは十分にあると言うことだ。渡邉千真はその点に長けている。狙えると思う。





ただしガンバサポーターにとっては悲報、清水サポーターにとっては朗報だが、明日は8試合6ゴールのドウグラスの復帰が濃厚だ。個人技どうこうで勝負が決まるならば、ガンバからすれば彼に決められるパターンも十分に考えられる。



施設管理部長さんよう、なんでこいつに出し惜しんだん?アホなん?死ぬの?あ、死にたい?海か山選べや






・ガンバについて

素人感覚で友人が発した。 

「川崎と神戸に勝ったんでしょ?普通に残留行けない?(笑)」

もちろんそんなに甘いわけはないが、否定もできない。俺もなんとなくそう思う。普通に考えてあの川崎を完封し、神戸を逆転で負かしたチームが落ちるわけないやろと。だが何が起こるかわからないのがサッカーだ。こっから残り8試合8連敗すればそら降格するし、4連勝しても最後4つ、横浜、湘南、長崎、柏との直接対決を落とせば当然残留には黄色信号が灯る。現状で言えることは残留確実な勝ち点40まであと13、これを稼ぐためには単純計算で最低413敗くらいのペースで行かなければならない困難な状況であることには変わりないと言うことだ。いくら上位のチームを食ったってシックスポインターに負けては意味がない。何れにせよ順位の変わっていない勝利に浮かれている暇はない。勝って兜の緒を締めよ。今はこの一言に尽きる。






神戸戦は監督の差の勝利といっても過言ではないツネの神がかり的なシステム変更があった。川崎戦で結果が出た5バックから4バックへの修正はラインが上がり、選手の距離感が縮まり、ボールと人が効果的に動き、スカスカの神戸のサイドを2発ついて勝った。結果としては見事なものだったが、昨年から存在しているオプション3はやはりオプションの域をでない、しかもかなりギャンブルなオプションであることが証明されたといって良い。冷静に振り返ると川崎戦はコーナーキック2発を確実に仕留めたものだし、神戸戦の前半は崩してどうのこうの場面は少なかった。3バックはやはり攻撃には向かないのだ。攻めるならばやはり4バックの方が有効だ。しかし中5日と1日休養日の少ない明日のゲームは再びオプション3の可能性もあると思う。運動量が命の今の4バックのガンバのディフェンス方法では運動量の低下は死活問題だ。動けないなら人で補うしかないの論法で再び高や高江の起用があるかもしれない。そしてギャンブルな要素が強いと書いたが今は勝ち切れれば問題のない状況だ。そして勝ちきれるだけの攻撃のカードは清水のそれと比べても遜色ない。





ファン・ウィジョと渡邉千真という強力極まるツートップならば1点は固い。仮に失点をしても返せそう、そんな雰囲気の漂うガンバは本当に久しぶりだが、加えて小野瀬と倉田が前節かなりのクオリティを発揮し勝利に導いている。3バックで前半耐え、前がかりに攻めてくる後半カウンターで仕留める。そんなシナリオがかけるのは彼らのクオリティが想像以上に高まってきているからだ。オプション3は確かにギャンブルだ。だがギャンブルのリスクも確実に低下しているのも事実だ。もちろん4バックで早々に仕留めに行くのも良い。そうなったとしても点は恐らく取れるだろう。逆に彼らツートップで取れなければ仕方がない。ただファン・ウィジョvsドウグラスと考えると撃ち合い必須と見た方が無難だろう。やはり倉田や小野瀬、藤本や米倉といったサポート役の奮闘も必要だろう。





何れにせよ、残留圏内まであと2ポイント。とりあえずそこに辿り着きたい。頼むぞ!






・このカードについて

通算27826敗。あんなに戦績の良かった清水戦も次に負けるとイーブンとなってしまう。昨年長谷川の阿呆が負ける前まではリーグ戦は引き分けを挟み12戦負けなしで日本平ではリーグだと10年負けていなかったのだが







湧太